本町HP・「すぐやる課太平記」の表紙のつるはしを振るっている写真をみて、これは誰?と聞く方が結構います。すぐやる課の初代課長の臼井さんですが、本文の中より臼井さんに関する対談の一部をご紹介します。短い文の中に、市長と職員のあいだのほのぼのとした、そして互いの絶対な信頼の様子が感じられます。



   表紙 臼井銀次郎「すぐやる課」初代課長                    裏表紙
産業能率短大出版部 昭和46年6月30日 初版発行

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すぐやる課初代課長・・・臼井銀次郎さん 
『すぐやる課太平記』119p 「臼井銀次郎という男」より

扇谷 すぐやる課の課長さんは臼井さんでしたか。一躍有名になりましたね。
松本



実家が横浜なんです。
この間、母親が亡くなりましてね。葬式に帰った。そしたら松戸のすぐやる課長がきた、というので、町の人が葬式に、エンエン長蛇の列を作り、お巡りさんが四人も出て交通整理に当たったそうです。
扇谷 物見高いですね。簡抜されたのは、どういう点です。
松本
















すぐやる課』を押し切っちゃった直後に教育長がやってきて、「市長さん、あんた勇気がありますね」という。
「あたりまえではないか」、とはいったものの、さて課長をだれにするか
人事課長なんかと相談してみたところ、元軍人で臼井という男がいるという。

この男は、奥さんが病気をして入院しちゃったら、赤ん坊をおんぶし、自衛隊へ勤めに行っていたというんですね。一日も休まないという。
呼んで話を聞いた。

「それは、ほんとうか」
「そうです。家には子どものめんどをみてくれるものがいないから、しょうがなかったんです」というんです。
「衛兵はどうしたか」
「ちゃんと敬礼してくれました」
彼は大尉殿なんです(笑)。
「子どもをおぶって、まるでマンガじゃないか」。
「そうかもしれません」(笑)。
扇谷 今の会話のほうがマンガ的ですな(笑)。
松本







もう一つ、彼は裸踊りができる。酒を飲まないで、シラフでやる。しかもノーパンティで、です(笑)。
「それでは困るだろう」
「いやちゃんと中にはさんじゃいます」(笑)。

松戸に職員は千何百人かいる。しかし、飲まずに、大勢の前で裸踊りできる人間は彼よりない。
これはなかなか勇気のいることです。
扇谷 着眼が警抜ですな。
松本

















部長会議では、まだ「すぐやる課の課長です」なんていったら、女の人にもてないとか、女房にしかられるとか、なんていっている段階の時です。
この課長は、ひと通りではつとまらない。鉄面皮とかいっちゃおかしいが、おめず憶せず、だれがなんといっても、自分の信念でどんどん動いていく男でなければつとまらない。
臼井君はそういう男だなと思った。

それからもう一つ、雨が降っても傘をさして歩かないという。
おまえ、傘がないのか、なければくれっから」といったら、「いや、傘はいらないんです。昔から傘はさしたことがない」(笑)。(:軍人は傘をさしません)

よし、この男に決めた。
さっそく呼んで「どうだ君。すぐやる課というのを今度作るけれども、やってくれるか」といったら、直立不動で「やらせていただきます」と感激している。

彼は「小使いでも何でもいいから使ってください」といってはいってきた男なんです。福祉事務所にいたんですが、普通でいけば課長は無理かもしれない。
それが、たとえ日本一ちいさい課でも課長は課長です。
扇谷 感激したでしょうね。
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本町における「松本清語録」